アイ・エスホーム|株式会社石山工業所

建築ブログ

地盤補強注入工事@さいたま市岩槻区

Date:2022年3月10日 | Category:

お近くにお住いのお客様より、長年住み慣れたお住まいをリフォームしたい、とお声がけいただきました。

使い勝手が悪くなった水まわりや建具の交換など、検討を重ねていたところ、お施主様から気になるひと言が。

「なんか、庭石が沈んでいる気がするんだよね。」

30年前の建売住宅、当時は地盤調査も行わずに建てられたものが多かったのでしょう。

使い勝手が良くなっても、足元が緩いんじゃしょうがない、ということで改めて地盤調査を行ってみると、庭先の部分の地盤が緩いことが判明。

まずはその地盤を補強するところから始めることになりました。

ビフォー

土間コンクリートが打ってある、凹状の犬走りと呼ばれる下あたりが軟弱です。

地下2mほど先に支持地盤がありますので、そこまで届くように、地中に柱をつくります。

目標

ピンクのセロハンで示したポイントが施工箇所です。

写真では1つ隠れていて4つしか見えませんが、5か所補強します。

注入材生成

プラントで生成している注入材は、セメントとベントナイトとお水。

5本の補強で800リットルのボリュームです。

一般的なお風呂が200リットルくらいですから、4杯分。結構な量になります。

ベントナイトとは、粘土の一種で、その名の通りねばりがあります。

セメントの固まる力と、ベントナイトのねばる力で、地中を補強します。

挿入

このように細長い管を地中に埋め込みます。

人力で埋め込めるのかどうか心配になるかもしれませんが、軟弱地盤なのでこれでいけます。

とはいっても大変ではありますが。

1本目

地中深く2m地点まで挿入したところ。

注入しています。

2本目

凹の真ん中あたりが2本目です。

注入しています。

3本目

凹みの逆側の入り隅まで来ました。

4本目

少しづつ、注入している箇所がずれているの、わかりますよね。

凹みの外側に出ました。

これで終了。

地盤補強工事、完了しました。

アフター

なぜこんなに同じような写真を全部紹介したかというと、

ビフォー

地盤補強工事は、施工前写真と施工後写真の違いが分かりにくいからです。

ちょっと土を掘り起こして、水を撒いてしまえば、それなりにやったような写真が出来上がってしまいます。

そうなると、やったんだかやってないんだか、証明ができなくなってしまう。

というわけで、細かく工事しているところを写真で残しておくわけです。

実際には、納品したセメント袋の写真、それが使い終わった空き袋の写真、使った工具など、こと細かく撮っています。

ちょっと面倒ですが、写真があれば、みんなが安心ですので。

 

というわけで、地盤補強工事完了しました。

 

安心が得られたところで、これより使い勝手を良くするリフォームが始まります。

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