一戸建てリノベーション工事@さいたま市岩槻区
8月に予約制で完成見学会を行わせていただいた、リノベーション工事のお住まい。
詳細をご紹介いたします。
新築時より50年ほど経過したお住まいのリノベーション。
一番気になるのは耐震性能です。
左側、柱と土台を耐震金具で接合しています。
その隣の、やや黄色みがかったボルトは、コンクリートの基礎と土台をがっちりとつないでいます。
そのままだと、アンカーボルトはコンクリートを貫通しませんので、まずドリルで木の土台とコンクリートの基礎に穴を空けます。
その後、特殊な接着剤を穴に挿入して硬化させ、アンカーボルトで締めて、固定しています。
このように、コンクリートに穴を空けて接着剤を使って固定するボルトをケミカルアンカーといいます。
この2つの耐震金具で、基礎の立ち上がりと土台、柱を強固なものにします。
柱の上、梁との接合部分にもこのような耐震金具を必要な数だけ取り付けて、
最終的には、建物の外側を耐力壁で覆います。
柱などの骨組みと、耐震壁の面で、耐震性を高めています。
もう一つの重要な工事は、夏冬を快適に過ごすための断熱性のアップ。
このように外周部に、新たに断熱材を施工して、断熱性を高めました。
一戸建てのリノベーション工事は、この2つの住宅性能を高める工程が肝です。
さて、それでは、住みやすさにつながる水回りなどの模様をビフォーアフターでご紹介しましょう。
まずはキッチンから。
昔のキッチンは、台所として独立しているケースが多かったです。
この写真でいうと、右手の柱の奥がキッチンです。
このように、廊下を挟んで居間があって、その隣に洋室があって、といったように、間仕切りの多い間取りでした。
同じアングルの写真です。
カウンターキッチンを正面に据え、廊下と居間と洋室をつなぎ、LDKをひと部屋として広く使います。
キッチンにはカップボードも据えて、収納スペースを確保。
キッチン側から見るとこの通り。
壁を取り払い、16帖のリビングダイニングキッチンになりました。
このお部屋が、
リビングダイニングに変わっています。
窓が小さくなっていますが、窓が大きいと冬寒いし、耐震性も低くなります。
全体的に、窓は小さく変更しています。
こちらは、奥のお部屋。
右手の大きな窓は閉鎖して、クローゼットを新設しました。
狭かった洗面所も、
この通り、余裕ができました。
トイレも狭かったんです。
大きく広げて、バリアフリーに。
介助が必要になっても対応できるようにしています。
2階の和室も、
この通り。
不要な窓は閉鎖して、アクセントウォールに。
個室に欠かせないクローゼットを新設しています。
使いにくかった玄関も、
シューズクロークを刷新し、吊戸棚も新設しました。
写真には写っていませんが、それまで不安定な踏み台を置いていましたが、上り框を2段にして段差を解消し、入りやすくしています。
窓が多かった、ビフォーの外観。
かなり小さくなっているのがおわかりいただけると思います。
裏手も、
この通り。
ご要望は、あと、20-30年はこの家で暮らしたい、ということでした。
肝となる耐震性と断熱性を高めたので、安心して暮していただけると思います。